繰り返す肌荒れ、正しいケアができていますか?
季節の変わり目に肌がカサカサする、マスクでニキビが増えた、手荒れがなかなか治らない、かゆみが止まらない――。肌トラブルは見た目だけでなく、気分や生活の質にも大きく影響する辛い悩みです。
「皮膚科に行くほどではないけど、何かいいものはないかな」「市販の塗り薬はたくさんあるけど、どれを選べば?」と思って薬局を訪れる方も多いのではないでしょうか。
実は、薬局には肌トラブルに対応できる市販薬やスキンケア製品が豊富にそろっています。そして薬剤師は、症状に合った製品の選び方だけでなく、日常のスキンケア方法についてもアドバイスできます。
この記事では、いわせ薬局(高知県四万十市)の薬剤師が、肌荒れの原因と薬局でできるスキンケア対策について詳しくご紹介します。
肌荒れの主な原因
1. 乾燥 ― 肌トラブルの最大の原因
肌の水分量が低下すると、バリア機能が弱まり、外部からの刺激(ほこり、花粉、摩擦など)を受けやすくなります。乾燥はほぼすべての肌トラブルの根本原因に関わっています。
- 冬場の空気の乾燥、エアコン(冷房・暖房とも)の長時間使用
- 洗顔・入浴時のお湯の温度が高すぎると皮脂が必要以上に落ちてしまうことも
- 加齢による皮脂分泌の減少。特に40代以降は急激に減少する傾向があります
- 手洗い・消毒の頻回な繰り返しによる手肌の乾燥
2. 紫外線 ― 四万十市では年間を通じた対策を
紫外線は肌の炎症や色素沈着(シミ)の原因になる可能性があります。四万十市のような日差しが強い地域では、夏場だけでなく年間を通じた紫外線対策が大切です。紫外線は曇りの日でも地表に届いており、冬でもゼロにはなりません。
3. 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足:肌のターンオーバー(新陳代謝)は主に睡眠中に活発になります。睡眠が不足するとターンオーバーが乱れ、肌荒れにつながる可能性があります
- 偏った食事:ビタミンA(皮膚・粘膜の健康維持)、ビタミンB群(代謝のサポート)、ビタミンC(コラーゲン生成のサポート)、ビタミンE(抗酸化作用)の不足が肌トラブルに関連するとされています
- ストレス:ホルモンバランスの乱れを通じて皮脂の過剰分泌やバリア機能の低下を引き起こす可能性があります
- 喫煙:血行不良やビタミンCの消費促進により、肌の老化を早めるとされています
4. 間違ったスキンケア
- 洗いすぎ・こすりすぎ(ナイロンタオルでゴシゴシ洗うなど)
- 自分の肌質に合わない化粧品の使用(「高価だから良いはず」とは限りません)
- 保湿不足(洗顔後に何も塗らない)
- クレンジングが不十分でメイクが残っている
5. アレルギー・接触性皮膚炎
特定の成分(金属、香料、防腐剤など)や素材(ゴム手袋、マスクの素材など)に対するアレルギー反応で肌が荒れることもあります。同じ部位に繰り返し症状が出る場合は、接触性皮膚炎の可能性を考えてみましょう。
薬局で手に入るスキンケア製品と市販薬
保湿剤 ― スキンケアの基本
- ヘパリン類似物質:保湿力が高く、血行促進作用もあり、医療機関でも広く使用されている成分で、市販品としても入手可能です。市販でもクリーム・ローション・スプレー・フォームなど多様な剤形で入手可能。乾燥肌全般に広く使えます
- ワセリン:肌の表面に保護膜をつくり、水分の蒸発を防ぐ。成分がシンプルなため敏感肌やアトピー肌にも使いやすい。唇の乾燥にも有効です
- セラミド配合製品:肌のバリア機能を構成する重要な成分であるセラミドを補うことで、バリア機能のサポートが期待できます
- 尿素配合クリーム:角質を柔らかくする作用があり、かかとのガサガサや手荒れに。ただし傷があるとしみるため、ひび割れがある場合は注意
炎症を抑える市販薬
- ステロイド外用薬(OTC):市販では弱〜中程度のランクのものが購入可能。赤み・かゆみなどの一時的な症状緩和を目的としています。顔と体では使えるランクが異なるため、使用部位を薬剤師にお伝えください
- 非ステロイド系抗炎症薬:ステロイドに抵抗がある方向け。軽度の炎症に対応
- 抗ヒスタミン薬(内服):かゆみが強い場合に有効な場合があります。眠気の出にくい第二世代のタイプもありますので、生活スタイルに合わせて選べます
ニキビ向け
- イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノールなどの成分を含む塗り薬が代表的
- 洗顔料の見直しも大切。低刺激・弱酸性のものを選び、泡で優しく洗いましょう
- ニキビを潰すと跡が残りやすいため、触らないことが重要です
薬剤師からのアドバイス ― スキンケアの3ステップ
スキンケアの基本は「洗う・保湿する・守る」の3ステップです。日本皮膚科学会のガイドラインでも、この基本が推奨されています。
- 洗う:ぬるま湯(32〜34℃)で優しく。泡で包むように洗い、こすらない。すすぎ残しがないように丁寧に。入浴時も同様で、ナイロンタオルではなく手で洗うのがおすすめです
- 保湿する:洗顔・入浴後はできるだけ早く保湿剤を塗る。目安は「5分以内」。肌が少し湿っている状態で塗ると、より効果的とされています。顔だけでなく体全体の保湿も忘れずに
- 守る:外出時は日焼け止めを使用。日常使いならSPF30・PA++程度で十分とされています。2〜3時間おきの塗り直しも大切です
高価な化粧品よりも、正しい方法で保湿を毎日続けることが肌の健康維持には最も効果的です。
いわせ薬局での相談事例
四万十市の30代女性から「手荒れがひどくて、ハンドクリームを何種類も試したけど良くならない」とご相談がありました。お話を伺うと、飲食店でお勤めで水仕事が多いにもかかわらず、ゴム手袋を使っていないとのこと。水仕事の際は内側に綿手袋をしたうえでゴム手袋を着用することと、ヘパリン類似物質クリームを手洗いのたびにこまめに塗ることをご提案したところ、2週間ほどで「だいぶ良くなった」とお喜びいただけました。
また、「子どもの肌がカサカサでかわいそう」というお母さまからのご相談も多くいただきます。お子さまの場合、入浴時のお湯の温度を下げるだけでも改善するケースがあります。いわせ薬局では、お子さまの年齢や肌の状態に合わせた保湿剤の選び方、塗り方のコツもアドバイスしています。
こんなときは皮膚科の受診を
- 市販薬を1〜2週間使っても改善しない、悪化する場合
- 広範囲に症状が広がっている場合
- じゅくじゅくした湿疹、水ぶくれ、膿がある場合
- 原因がわからず繰り返す肌荒れ
- 強いかゆみで眠れないなど日常生活に支障がある場合
市販薬で対応できる範囲をお伝えしつつ、必要に応じて受診をおすすめするのも薬局の大切な役割です。四万十市内の皮膚科へのご紹介もお手伝いできます。
まとめ
- 肌荒れの原因は乾燥・紫外線・生活習慣・間違ったスキンケア・アレルギーなど多岐にわたる
- 薬局では保湿剤・ステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬・ニキビ薬など幅広く対応可能
- スキンケアは「洗う・保湿する・守る」の3ステップが基本
- 高価な化粧品より正しい保湿の習慣が大切
- 改善しない場合や症状が強い場合は皮膚科の受診を検討
- 薬剤師があなたの肌の状態に合った製品選びをお手伝いします
肌のお悩みがある方は、いわせ薬局にぜひお立ち寄りください。四万十市の皆さまの肌の健康を、薬剤師の視点からサポートいたします。
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