いわせ薬局

2026.04.13

胃薬の種類と正しい選び方|症状別に薬剤師が解説

「胃の調子が悪いけど、どの胃薬を選べばいいかわからない…」

胃が痛い、胃がもたれる、食後に胸やけがする——そんな症状に悩んでいませんか?ドラッグストアに行くと胃薬がズラリと並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまう方は多いはずです。

実は、胃薬は症状によって選ぶべき種類がまったく異なります。間違った薬を選ぶと効果が出ないばかりか、症状が悪化してしまうことも。高知県四万十市の「いわせ薬局」では、毎日多くの患者さんから「胃薬の選び方がわからない」というご相談をいただいています。この記事では、薬剤師の視点から胃薬の種類と正しい選び方をわかりやすく解説します。

胃薬の主な種類と働き

胃薬は大きく以下の種類に分けられます。それぞれの働きを理解することが、正しい選び方の第一歩です。

①制酸薬(中和薬)

  • 胃酸を中和して、胃粘膜への刺激を和らげます
  • 炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸マグネシウムなどが代表的な成分
  • こんな症状に向いています:食後すぐの胸やけ、胃の酸っぱい感じ
  • 即効性がありますが、効果は比較的短時間です

②H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)

  • 胃酸の分泌そのものを抑える薬です
  • ファモチジン、ラニチジンなどが代表的な成分
  • こんな症状に向いています:胸やけ、胃痛、空腹時の胃の痛み
  • 効果の持続時間が長く、就寝前の服用も効果的な場合があります

③プロトンポンプ阻害薬(PPI)

  • 胃酸分泌の「ポンプ」を直接ブロックする強力な薬です
  • オメプラゾールなどが市販でも入手可能になりました
  • こんな症状に向いています:慢性的な胸やけ、逆流性食道炎の症状
  • 効果が出るまでやや時間がかかる場合がありますが、持続的な効果が期待できます

④健胃消化薬

  • 消化酵素を補い、胃腸の働きを助けます
  • ジアスターゼ、リパーゼ、センブリ、ゲンチアナなどが代表的な成分
  • こんな症状に向いています:食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃もたれ、消化不良

⑤胃粘膜保護薬・修復薬

  • 荒れた胃粘膜を保護・修復する働きがあります
  • スクラルファート、アルジオキサなどが代表的
  • こんな症状に向いています:慢性的な胃の不快感、胃炎の症状

⑥消化管運動機能改善薬

  • 胃の動きを正常化させ、胃の内容物をスムーズに流します
  • こんな症状に向いています:胃もたれ、胃の膨満感、げっぷ

症状別!胃薬の正しい選び方

「どの症状にどの薬か」を以下にまとめました。ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

  • 食後の胸やけ・酸っぱいげっぷ → 制酸薬またはH2ブロッカー
  • 空腹時の胃痛・しくしくする痛み → H2ブロッカーまたはプロトンポンプ阻害薬
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎの胃もたれ → 健胃消化薬または消化管運動機能改善薬
  • 胃の膨満感・ガスが溜まる感じ → 消化管運動機能改善薬
  • 慢性的な胃の不快感・胃炎 → 胃粘膜保護薬
  • 慢性的な逆流症状 → プロトンポンプ阻害薬(長期使用前に必ず医師・薬剤師に相談)

薬剤師からの大切なアドバイス

市販の胃薬を使用する前に、以下の点を必ず確認してください。

⚠ こんな場合は市販薬より先に受診を

  • 胃の痛みが2週間以上続いている
  • 黒い便(タール便)や血を吐く症状がある
  • 体重が急に減っている
  • 夜中に目が覚めるほどの胃痛がある
  • 飲み込みにくさを伴う症状がある

これらは胃潰瘍や胃がんなどの重篤な疾患のサインである可能性があります。市販薬で症状を一時的に抑えることで、診断が遅れるリスクがあります。

薬の飲み合わせにも注意

他の薬(血圧の薬、抗生物質、痛み止めなど)を服用中の方は、胃薬との飲み合わせに注意が必要です。特にH2ブロッカーやPPIは、一部の薬の吸収に影響を与える可能性があります。必ず薬剤師にご相談ください。

いわせ薬局での相談事例

四万十市にある「いわせ薬局」には、胃薬に関するさまざまなご相談が寄せられています。

【事例①】「市販の胃薬を飲んでいるのに胸やけが治まらない」という60代の女性。詳しく伺うと、就寝後に症状が強くなるとのことでした。生活習慣の見直しとともに、薬の種類を見直すことで症状の改善が期待できる状態であることがわかり、かかりつけ医への受診をご提案しました。後日、逆流性食道炎と診断され、適切な処方薬で症状が落ち着いたとご報告をいただきました。

【事例②】「胃もたれに効くと聞いてH2ブロッカーを買った」という30代の男性。しかし症状の原因は食べ過ぎによる消化不良であり、健胃消化薬や消化管運動機能改善薬の方が適切なケースでした。薬の選び直しと食習慣の改善アドバイスで、症状の軽減が期待できる対応をご提案しました。

このように、症状に合った薬を選ぶことが非常に重要です。「なんとなく選んだ胃薬」では十分な効果が得られないことも多いのです。

まとめ

  • 胃薬には制酸薬・H2ブロッカー・PPI・健胃消化薬・胃粘膜保護薬・消化管運動機能改善薬など多くの種類がある
  • 症状によって選ぶべき薬がまったく異なる
  • 2週間以上続く症状や、黒い便・体重減少を伴う場合は必ず受診を
  • 飲み合わせや長期服用には薬剤師への相談が必要

胃の不調は、日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。「たかが胃薬」と思わず、正しい知識を持って対処することが大切です。

???? いわせ薬局にお気軽にご相談ください

高知県四万十市の「いわせ薬局」では、胃薬の選び方はもちろん、処方された薬についてのご質問も薬剤師が丁寧にお答えします。「どの胃薬を選べばいいかわからない」「市販薬を飲んでいるが症状が改善しない」そんなお悩みはぜひご相談ください。

また、LINEから処方せんの送信も受け付けています。来局前に処方せんを送っていただくことで、お薬の準備がスムーズになり待ち時間短縮につながります。

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四万十市周辺にお住まいの方、ぜひお気軽に「いわせ薬局」にお立ち寄りください。あなたの胃の健康を、地域密着の薬剤師がしっかりサポートします。

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この記事を書いた人

いわせ薬局 薬剤師スタッフ

高知県四万十市の調剤薬局「いわせ薬局」の薬剤師が、日々の業務で得た知識や患者さまからよくいただくご質問をもとに、健康に役立つ情報をお届けしています。お薬や健康に関するご相談は、お気軽にいわせ薬局までお問い合わせください。

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