「うがい、ちゃんとできていますか?」毎日の習慣を見直してみましょう
外から帰ってきたら手洗い・うがい——幼い頃から当たり前のように教わってきたこの習慣。でも、「うがい薬をどれくらい薄めればいいの?」「何秒くらいうがいすればいいの?」と、正しい方法を意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
特に季節の変わり目や冬場の風邪シーズンには、うがい薬を活用した正しいうがいが風邪予防に役立つ可能性があります。高知県四万十市のいわせ薬局では、日々の服薬指導の中でうがい薬の使い方についてご相談いただくことも少なくありません。今回は薬剤師の視点から、うがい薬の正しい使い方をわかりやすくご説明します。
なぜうがいが風邪予防に効果的なの?
風邪ウイルスや細菌の多くは、のどの粘膜に付着・増殖することで感染が広がります。厚生労働省や国立感染症研究所でも、うがいが風邪予防の基本的な手段のひとつとして挙げられています。
- 外出先で吸い込んだウイルス・細菌をのどから洗い流せる可能性があります
- うがい薬の殺菌・消毒成分がのどの清潔を保つことが期待できます
- のどの粘膜を潤すことで、乾燥による防御機能の低下を防ぐ可能性があります
ただし、うがいはあくまで「予防をサポートする手段」のひとつです。手洗いやマスクの着用など、他の感染予防と組み合わせることが重要です。
うがい薬の正しい使い方・ステップ解説
① 正しい希釈(薄め方)が大切
うがい薬の種類によって希釈倍率が異なります。原液のまま使うと粘膜への刺激が強すぎる場合があるため、必ず添付文書や薬剤師の指示に従って薄めましょう。
- ポビドンヨード系(イソジンなど):一般的に水60〜90mLに対して本剤3〜4滴(約15〜20倍希釈)。薄めると淡い黄褐色になるのが目安です
- 塩化ベンザルコニウム系・セチルピリジニウム系:商品によって異なるため、必ず表示を確認してください
- アズレンスルホン酸ナトリウム系:消炎作用が期待できるタイプ。希釈方法は製品によって異なります
② うがいの正しい手順
うがいは「2段階」で行うのが効果的とされています。
- 【Step1】口の中をすすぐ:まず普通の水か薄めたうがい液を口に含み、口の中全体を15〜20秒ぐすぐす。口腔内の汚れや雑菌を先に取り除きます
- 【Step2】のどをうがいする:新しく液を含み、上を向いて「アー」と声を出しながら15〜20秒ガラガラとうがい。のどの奥まで液が届くようにしましょう
- この2段階を2〜3回繰り返すとより効果的です
③ うがいの頻度・タイミング
- 外出から帰宅したとき(最も重要なタイミング)
- 人混みや感染リスクの高い場所に行った後
- 起床時・就寝前のケアとして
- 1日の使用回数は製品の指示に従い、過度な使用は避けましょう
薬剤師からの大切なアドバイス
うがい薬を使う上で、薬剤師として特に注意していただきたいポイントをまとめました。
- ポビドンヨード系は甲状腺疾患のある方は要注意:ヨウ素を含むため、甲状腺の病気がある方や妊娠中・授乳中の方は使用前に必ず医師・薬剤師にご相談ください
- 使用期限・保管方法を守る:開封後は記載の期限内に使い切り、直射日光・高温を避けて保管しましょう
- うがい薬は飲まない:誤飲すると消化器系への影響が出る可能性があります。特にお子さんのそばでの使用はご注意ください
- 症状が続く場合は受診を:うがい薬はあくまで予防・補助が目的です。のどの痛みや発熱が続く場合は医療機関を受診しましょう
いわせ薬局でのご相談事例
先日、四万十市にお住まいの40代の女性の方から「毎年冬になると風邪をひきやすい。うがい薬を使っているけどなかなか予防できない」とのご相談をいただきました。
お話を聞くと、うがい薬を原液のまま使っていたことが判明。刺激が強すぎて粘膜を傷めてしまっていた可能性がありました。希釈の方法と2段階うがいの手順をご説明したところ、「こんなにちゃんとした使い方があったんですね」と驚かれていました。
いわせ薬局では、こうした日常的な疑問にも丁寧にお答えしています。「市販薬をどれにすればいいかわからない」「今使っているうがい薬で大丈夫?」といったご質問も、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ:正しいうがいで風邪予防を習慣に
- うがい薬は必ず正しい濃度に希釈して使用する
- 2段階うがい(口すすぎ→のどガラガラ)が効果的
- 帰宅時などリスクの高いタイミングに合わせて実施する
- 甲状腺疾患・妊娠中などは使用前に薬剤師へ相談する
- 症状が続く場合は医療機関へ
毎日のちょっとした習慣の積み重ねが、風邪知らずの冬につながる可能性があります。正しいうがいで、今年の風邪シーズンを乗り越えましょう!
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