いわせ薬局

2026.06.11

痛風の薬と尿酸値コントロール|薬剤師が解説する正しい治療法

痛風の薬と尿酸値コントロール|薬剤師が解説する正しい治療法

「足の親指が突然激痛に…」その痛みは痛風かもしれません

ある日突然、足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、歩けないほどの激痛が走る――これが痛風発作の典型的な症状です。「まさか自分が」と思われる方も多いですが、実は尿酸値が高い「高尿酸血症」の状態は、日本人男性の約20〜30%に見られるとも言われています。

四万十市のいわせ薬局にも、「健康診断で尿酸値が高いと言われた」「以前に痛風発作が出て再発が怖い」というご相談が多く寄せられます。このページでは、痛風の薬の種類・使い方・尿酸値コントロールのポイントについて、薬剤師の視点からわかりやすくお伝えします。

そもそも尿酸値が高くなる原因とは?

尿酸は、食べ物や体内の細胞に含まれるプリン体が分解されてできる物質です。通常は腎臓から尿として排泄されますが、以下のような原因で体内に蓄積しやすくなります。

  • プリン体の多い食品の過剰摂取(内臓系・魚介類・ビールなど)
  • アルコールの過剰摂取(特にビールは尿酸を上昇させやすい)
  • 水分不足(尿酸の排泄が滞りやすくなる)
  • 肥満・運動不足
  • 遺伝的な体質(尿酸の産生が多い・排泄が少ないタイプ)

尿酸値の基準値は7.0mg/dL以下とされており(日本痛風・尿酸核酸学会ガイドライン)、これを超えると高尿酸血症と診断されます。尿酸が関節内で結晶化すると、免疫細胞がそれを異物とみなして攻撃し、あの激しい炎症・疼痛が起こります。

痛風の薬の種類と役割を知っておこう

① 発作時に使う薬(急性期の治療)

  • コルヒチン:発作の予感(前兆期)に服用すると、炎症を抑える効果が期待できます。発作が始まってからでは効果が出にくいため、タイミングが重要です。
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):ロキソプロフェンやインドメタシンなど。痛みや腫れを和らげるために使用します。
  • ステロイド薬:NSAIDsが使いにくい場合(腎機能低下など)に選択されることがあります。

② 尿酸値を下げる薬(長期的な治療)

  • 尿酸生成抑制薬(アロプリノール・フェブキソスタット・トピロキソスタット):体内でのプリン体から尿酸への変換を抑えます。特にフェブキソスタット(商品名:フェブリク)は腎機能低下の方にも比較的使いやすいとされています。
  • 尿酸排泄促進薬(ベンズブロマロン・プロベネシド):腎臓からの尿酸排泄を促します。ただし、尿路結石のリスクがある方は注意が必要で、水分摂取と尿のアルカリ化を並行して行うことが推奨されます。

⚠️ 注意点:尿酸降下薬の服用開始直後は、血中の尿酸値が急激に変動するため、かえって発作が起きやすくなることがあります。自己判断で薬を中断しないことが非常に重要です。

薬剤師からのアドバイス:薬と生活習慣の両輪が大切

薬による治療と並行して、生活習慣の改善が尿酸値コントロールの鍵を握ります。いわせ薬局では以下のポイントをお伝えしています。

  • 水分をしっかり摂る:1日2リットル以上の水分摂取で尿酸の排泄を促しましょう。
  • アルコールは控えめに:特にビールはプリン体・アルコール双方の影響で要注意。
  • プリン体を多く含む食品を控える:レバー、白子、干し椎茸、いくらなどは特に多い。
  • 適度な有酸素運動:激しい無酸素運動(筋トレの追い込みなど)はかえって尿酸値を上げる可能性があります。
  • 肥満の解消:BMIの適正化が尿酸値改善につながるエビデンスがあります。
  • 尿のアルカリ化:クエン酸を含む食品(レモン、梅干しなど)や薬(ウラリットなど)が役立つ場合があります。

いわせ薬局での相談事例(四万十市)

先日、四万十市にお住まいの50代男性がいわせ薬局にご来局されました。「健康診断で尿酸値が8.5mg/dLと出たが、痛みはない。薬を飲み続けないといけないの?」というご相談でした。

薬剤師からは以下をご説明しました。

  • 無症状でも尿酸値7.0mg/dL超が続くと腎臓への影響や心血管リスクが高まる可能性があること
  • 痛風発作がなくても医師の判断のもとで薬物療法を開始するケースがあること
  • まず生活習慣を見直し、3〜6ヶ月後に再検査して判断することも選択肢のひとつであること
  • 服薬中は定期的な採血で尿酸値・腎機能を確認することの重要性

その方はまず食事改善と水分補給を徹底し、翌月の再診で尿酸値が7.8mg/dLまで改善されたとご報告いただきました。薬との上手な付き合い方を知ることで、生活の質を保ちながら治療を続けることが可能です。

まとめ:尿酸値コントロールは「継続」が最大のポイント

  • 痛風の薬には発作を抑えるもの尿酸値を下げるものの2種類がある
  • 尿酸降下薬は自己判断で中断しないことが大切
  • 薬と生活習慣改善の両輪で尿酸値を管理する
  • 目標尿酸値は6.0mg/dL以下(痛風発作歴がある場合)
  • わからないことは薬剤師に気軽に相談を

尿酸値や痛風の薬について「自分の場合はどうすればいいの?」と感じたら、ひとりで悩まずに専門家に相談しましょう。

いわせ薬局(四万十市)にお気軽にご相談ください

四万十市のいわせ薬局では、処方せんのお薬はもちろん、尿酸値・痛風に関する薬の疑問・生活習慣のアドバイスも丁寧にご対応しています。

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「痛風の薬を飲み始めたばかりで不安」「尿酸値を下げるために何から始めればいい?」――どんな小さなご質問でも、四万十市のいわせ薬局のスタッフが親身にお答えします。お気軽にご来局またはLINEでお問い合わせください。

岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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