いわせ薬局

2026.06.13

喘息の吸入薬の正しい使い方|薬剤師が徹底解説

喘息の吸入薬の正しい使い方|薬剤師が徹底解説

「吸入薬、ちゃんと使えているか不安…」そんな方へ

喘息の治療において、吸入薬は最も重要な薬のひとつです。しかし、「正しく吸えているか自信がない」「使い方が複雑でわからない」というお声を、高知県四万十市のいわせ薬局でもよく耳にします。

実は、吸入薬は正しい方法で使わないと、薬が肺まで届かず十分な効果が得られない可能性があります。せっかく処方された薬も、使い方次第で効果が大きく変わってしまうのです。この記事では、薬剤師の視点から吸入薬の正しい使い方をわかりやすくお伝えします。

喘息の吸入薬の種類を知っておこう

吸入薬は大きく分けて以下の2種類があります。それぞれの役割を理解することが、正しい使い方への第一歩です。

  • 長期管理薬(コントローラー):毎日定期的に使用し、気道の炎症を抑えて発作を予防する薬。吸入ステロイド薬(ICS)や長時間作用型気管支拡張薬(LABA)が代表的です。
  • 発作治療薬(リリーバー):発作が起きたときに使用する、即効性のある気管支拡張薬。短時間作用型β2刺激薬(SABA)が代表的です。

国のガイドライン(日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン」)でも、吸入ステロイド薬を中心とした長期管理が喘息治療の基本とされています。症状がないときも長期管理薬を継続することが大切です。

デバイス別|吸入薬の正しい使い方

吸入薬にはいくつかのデバイス(器具)があり、それぞれ使い方が異なります。

① 加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)

スプレータイプの吸入器です。代表的な薬にサルタノールインヘラー、フルタイドエボヘラーなどがあります。

  • キャップを外してよく振る
  • 息をゆっくり深く吐き出す
  • 噴射と同時にゆっくり深く吸い込む(2〜3秒かけて)
  • 吸い込んだ後は5〜10秒間息を止める
  • ゆっくり息を吐く

⚠️ 吸うタイミングと噴射のタイミングを合わせるのが難しい場合は、スペーサー(補助器具)の使用をご検討ください。いわせ薬局でもご相談いただけます。

② ドライパウダー吸入器(DPI)

粉末タイプの吸入器です。ディスカス、タービュヘイラー、エリプタなど様々な形があります。

  • デバイスをセット(機種によって操作が異なります)
  • 息をできるだけゆっくり吐き出す(マウスピースから離して)
  • マウスピースをくわえ、勢いよく素早く深く吸い込む
  • 吸い込んだ後は5〜10秒間息を止める
  • ゆっくり息を吐く

⚠️ pMDIとは逆に、DPIは素早く強く吸い込むことがポイントです。混同しないよう注意しましょう。

③ ソフトミスト吸入器(SMI)

レスピマットが代表例です。霧状の薬剤がゆっくり放出されるため、吸入タイミングを合わせやすい特徴があります。pMDIと同様に、噴射と同時にゆっくり吸い込みます。

薬剤師からの大切なアドバイス

いわせ薬局の薬剤師として、吸入薬を使う患者様に必ずお伝えしていることをまとめました。

  • 吸入後はうがいを忘れずに:吸入ステロイド薬を使用した後は、必ず水でうがいをしてください。口やのどに残った薬が原因で口腔カンジダ症(口の中にカビが生える状態)が起こる可能性があります。
  • 症状がなくても長期管理薬は続ける:「調子がいいから」とやめてしまうと、気道の炎症が悪化し発作のリスクが高まる可能性があります。自己判断での中止はしないでください。
  • 残量の確認を習慣に:使い切った吸入薬を使い続けていても薬が出ない場合があります。定期的に残量を確認しましょう。
  • 定期的に吸入手技を確認する:使い始めだけでなく、定期的に正しく使えているか確認することが大切です。

いわせ薬局での相談事例

四万十市にお住まいの40代の女性の患者様のケースをご紹介します。「吸入薬を毎日使っているのに、最近また発作が起きやすくなった」とご相談いただきました。

実際に吸入手技を確認させていただいたところ、pMDIの噴射と吸入のタイミングがずれており、薬が口の中に当たってしまっている状態でした。また、吸入後のうがいも行っていなかったため、のどの違和感もあるとのことでした。

スペーサーの使用をご提案し、うがいの重要性もお伝えしたところ、次回来局時には「発作が減って調子がいい」とおっしゃっていただけました。吸入薬は「使っている」だけでなく「正しく使えているか」が非常に重要です。

まとめ

  • 喘息の吸入薬には長期管理薬と発作治療薬があり、役割が異なる
  • デバイスによって吸い方が異なる(pMDIはゆっくり、DPIは素早く)
  • 吸入後のうがいは口腔カンジダ症予防のために必須
  • 症状がなくても長期管理薬は自己判断で中止しない
  • 定期的に薬剤師へ吸入手技の確認を依頼することが大切

「自分の吸い方が正しいか確認してほしい」「薬の使い方について詳しく聞きたい」という方は、ぜひいわせ薬局へご相談ください。四万十市の皆様の健康を、薬剤師が丁寧にサポートいたします。

LINEで処方せん送信・ご相談が可能です

いわせ薬局では、LINEで処方せんの事前送信を受け付けています。お薬の準備をスムーズに行えますので、待ち時間の短縮につながります。吸入薬の使い方についてのご質問もLINEでお気軽にどうぞ。

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もちろん、直接来局してのご相談も大歓迎です。吸入器を持参していただければ、実際の手技を確認しながら丁寧にご説明いたします。四万十市のかかりつけ薬局として、皆様の喘息管理を全力でサポートします。

岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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