いわせ薬局

2026.06.20

食物アレルギー緊急時の対処法|エピペンの使い方を薬剤師が解説

食物アレルギー緊急時の対処法|エピペンの使い方を薬剤師が解説

「もしものとき、正しく対応できますか?」食物アレルギーを持つご家族へ

お子さんや大切なご家族が食物アレルギーと診断されたとき、一番心配なのは「急に症状が出たとき、自分は正しく対応できるだろうか」ということではないでしょうか。食事のたびに緊張し、外出先では常に不安を抱えている――そんなご家族の気持ち、四万十市のいわせ薬局のスタッフも日々の相談の中でひしひしと感じています。

食物アレルギーは、軽いじんましんで済む場合もあれば、命に関わるアナフィラキシーを引き起こすこともあります。だからこそ、緊急時の対処法とエピペン(アドレナリン自己注射薬)の正しい知識を事前に身につけておくことが非常に重要です。この記事では、薬剤師の視点から正確な情報をわかりやすくお伝えします。

食物アレルギーとアナフィラキシーの基本知識

アナフィラキシーとはどんな状態?

アナフィラキシーとは、アレルゲン(原因物質)に触れた後、短時間で全身に現れる重篤なアレルギー反応のことです。厚生労働省の指針によると、以下のような症状が複数同時に、または急激に現れる場合にアナフィラキシーが疑われます。

  • 皮膚・粘膜症状:全身のじんましん、顔のむくみ、唇の腫れ
  • 呼吸器症状:喉のつまり感、息苦しさ、ゼーゼーする呼吸(喘鳴)
  • 消化器症状:激しい腹痛、繰り返す嘔吐
  • 循環器症状:血圧低下、意識の低下、顔面蒼白

特に呼吸困難や血圧低下(アナフィラキシーショック)が起きると、適切な処置をしなければ生命の危険があります。症状が出てから15〜30分以内が最も危険な時間帯とされており、迅速な対応が求められます。

緊急時の対処法|ステップ別に確認しよう

ステップ1:症状を見極め、すぐに動く

アレルギー反応が疑われる症状が出たら、「様子を見よう」は絶対にNGです。症状は急速に悪化することがあります。まずエピペンを持っているか確認し、以下のフローで行動してください。

  • ✅ 原因と思われる食べ物の摂取をすぐに止める
  • ✅ 本人の状態(意識・呼吸・皮膚の色)を確認する
  • ✅ エピペンを持っている場合は使用を検討する
  • 119番通報する(迷ったら早めに)

ステップ2:エピペン(アドレナリン自己注射)の使い方

エピペンは、アナフィラキシーの症状が現れたときに医師の指示のもと自己注射または介助者が注射できる薬です。文部科学省・消防庁のガイドラインでも、本人が注射できない場合は家族や周囲の人が使用することが認められています。

【エピペンの基本的な使用手順】

  • ① エピペンのケースから取り出し、青いキャップを外す
  • ② オレンジ色の先端(注射針側)を太ももの前外側に当てる(衣服の上からでも可)
  • ③ カチッと音がするまで強く押し当て、約3秒間そのまま保持する
  • ④ 注射後は注射部位を10秒ほどもむ
  • 注射後も必ず救急車を呼ぶ(効果は一時的です)

※エピペンはあくまで救急車が来るまでの緊急処置です。注射後に症状が改善しても、必ず医療機関を受診してください。

ステップ3:体位の管理

  • 意識がある場合:楽な姿勢(前かがみや座位)で安静にする
  • 意識がない・血圧が低い場合:仰向けに寝かせ、足を高く上げる(ショック体位)
  • 嘔吐している場合:横向きに寝かせる(誤嚥防止)

薬剤師からのアドバイス|日頃の備えが命を守る

いわせ薬局では、エピペンを処方された患者さんに対して使い方の練習用トレーナーを使った指導を行っています。「いざというときに正しく使えるか不安」というご家族の声は多く、繰り返し練習することが本当に大切だと感じています。

日頃から意識していただきたいポイントをまとめます。

  • エピペンの保管場所を家族全員で共有する(すぐ手の届く場所に)
  • 使用期限を定期的に確認する(期限切れは効果が保証されません)
  • 学校・職場・外出先でも携帯する習慣をつける
  • かかりつけの医師・薬局と連携し、定期的に処方・相談する
  • エピペンに加え、抗ヒスタミン薬や経口ステロイド薬を緊急薬として持参することも医師に相談してみましょう

いわせ薬局での相談事例

四万十市にお住まいのAさん(お子さんが小麦アレルギー)は、「学校の給食で万が一のことがあったとき、先生がエピペンを使えるか心配で…」とご相談にいらっしゃいました。いわせ薬局では、お子さん本人・ご家族・学校の先生向けに、エピペンの使い方を丁寧に説明するサポートを行っています。

また、「エピペンの期限が切れていることに気づかなかった」というご相談も複数いただいています。定期的な確認と処方の更新が非常に重要です。いわせ薬局では次回の更新時期をお知らせするフォローも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ|緊急時の「正しい知識」が大切な命を守ります

  • アナフィラキシーは迅速な対応が不可欠。様子見は危険
  • エピペンは太ももに迷わず注射し、必ず119番を呼ぶ
  • 日頃から保管場所・使用期限・使い方の確認を習慣にする
  • 不安なことはかかりつけの薬局・医師に相談することが最善

食物アレルギーとともに生活するご家族にとって、「正しい知識と備え」は何より心強い味方です。四万十市のいわせ薬局は、地域の皆さんの安心な毎日を薬剤師としてしっかり支えてまいります。

いわせ薬局へのご相談はLINEからも受け付けています

エピペンの使い方に不安がある方、処方せんの事前送信、アレルギーに関する薬のご相談など、LINEでいつでもお気軽にお問い合わせください。

???? LINEで処方せん受付・お問い合わせ:https://lin.ee/OZGseLT

もちろん、店頭での対面相談も大歓迎です。エピペンの練習用トレーナーを使った指導も行っていますので、ご家族みなさんでぜひいわせ薬局へお越しください。四万十市で皆さんの健康を守るため、スタッフ一同お待ちしております。

岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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