いわせ薬局

2026.07.02

血液サラサラの薬と食事の注意点|抗凝固薬服用中の方へ

血液サラサラの薬と食事の注意点|抗凝固薬服用中の方へ

「何を食べたらいいの?」抗凝固薬を飲んでいる方の不安にお答えします

「血液サラサラの薬を飲み始めたけど、食事で気をつけることが多くて不安…」「納豆は本当に食べちゃいけないの?」そんなお悩みをお持ちではありませんか?

抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)は、脳梗塞や心筋梗塞、血栓症などを予防するためにとても大切なお薬です。しかし、食事との相互作用が強く、日常の食生活に注意が必要なため、正しい知識を持つことが安全な服薬につながります。

高知県四万十市のいわせ薬局では、抗凝固薬に関するご相談を多くいただいています。この記事では、薬剤師の視点から「血液サラサラの薬と食事の注意点」をわかりやすくお伝えします。

抗凝固薬の種類と特徴をおさえよう

ひとくちに「血液サラサラの薬」といっても、主に以下の2種類があり、食事との関係が異なります。

  • ワルファリン(商品名:ワーファリンなど):古くから使われている薬。ビタミンKと深い関係があり、食事の影響を非常に受けやすい。
  • DOAC(直接経口抗凝固薬):アピキサバン・リバーロキサバン・ダビガトランなど比較的新しいタイプ。ワルファリンほど食事制限は多くないが、一部注意が必要。

ご自身がどちらの薬を服用しているか、まず確認しておきましょう。

ワルファリン服用中の食事の注意点

絶対に注意したい「ビタミンK」の多い食品

ワルファリンはビタミンKの働きを抑えることで血液が固まりにくくする薬です。そのため、ビタミンKを多く含む食品を大量に食べると薬の効果が弱まる可能性があります。

  • 納豆:ビタミンK2が非常に多く、少量でも薬の効果を大きく下げる可能性があるため服用中は原則禁止とされています。
  • 青汁・クロレラ:濃縮された緑葉野菜を含み、ビタミンKが非常に多いため避けることが推奨されています。
  • 緑葉野菜(ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなど):完全に禁止ではありませんが、急に大量摂取することは避け、毎日一定量を食べるよう心がけましょう

薬の効果を強めすぎる可能性がある食品

  • グレープフルーツ:薬の代謝を阻害し、血中濃度が上がりすぎる可能性があります。
  • アルコール:大量飲酒は薬の効果を不安定にさせます。少量であっても主治医や薬剤師に相談を。

DOAC(新しいタイプの抗凝固薬)服用中の注意点

DOACはワルファリンと比べて食事制限が少ないのが特徴ですが、まったく制限がないわけではありません

  • グレープフルーツ・グレープフルーツジュース:一部のDOACで薬の血中濃度に影響する可能性があります。
  • セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート):ハーブティーやサプリメントに含まれることがあり、薬の効果を弱める可能性があります。
  • アルコールの過剰摂取:出血リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

また、サプリメントや健康食品との相互作用にも注意が必要です。「天然由来だから安心」とは限りません。新しいサプリを始める前には必ず薬剤師にご相談ください。

薬剤師からの大切なアドバイス

抗凝固薬を安全に服用するために、以下のポイントを日頃から意識してください。

  • 食事内容を急に大きく変えない:ダイエットや体調不良で食習慣が急変すると、薬の効果が不安定になります。
  • 定期的な血液検査を受ける(ワルファリンの方):PT-INR(血液の固まりやすさを測る数値)を定期チェックし、主治医の指示に従うことが大切です。
  • 新しい薬・サプリ・市販薬を始める前に必ず相談:解熱鎮痛薬(アスピリン・イブプロフェンなど)は出血リスクを高める可能性があります。
  • 歯科治療・手術前には必ず申告:抗凝固薬を飲んでいることを医療スタッフに伝えましょう。
  • 出血が止まりにくいと感じたらすぐに受診:あざができやすい、鼻血が止まらないなどの症状は早めに主治医に相談を。

いわせ薬局での相談事例

四万十市在住の70代の女性の方から、こんなご相談をいただきました。「青汁が体にいいと聞いて毎朝飲み始めたら、定期検査でPT-INRの数値が大きく変動してしまった」とのことでした。

いわせ薬局でお話を伺ったところ、青汁に含まれるビタミンKがワルファリンの効果に影響していた可能性があると考えられました。青汁を中止し、食生活を見直すことで数値が安定するよう、主治医と連携しながらサポートさせていただきました。

「薬局でこんな相談ができるとは思わなかった」と喜んでいただけました。「これって大丈夫かな?」という小さな疑問も、遠慮なくご相談ください。

まとめ

  • ワルファリン服用中は納豆・青汁は原則禁止、緑葉野菜は量を一定に保つことが大切。
  • DOACはワルファリンより食事制限は少ないが、グレープフルーツやサプリメントには注意が必要。
  • 食生活の急な変化・市販薬・サプリの追加は必ず薬剤師や医師に相談する。
  • 小さな疑問も放置せず、専門家に相談することが安全な服薬につながります。

いわせ薬局にお気軽にご相談ください

高知県四万十市のいわせ薬局では、抗凝固薬をはじめとする薬と食事・サプリメントの相互作用について、薬剤師が丁寧にご説明しています。

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岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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