いわせ薬局

2026.07.04

帯状疱疹の薬と予防接種|四万十市の薬剤師が解説

帯状疱疹の薬と予防接種|四万十市の薬剤師が解説

「まさか自分が帯状疱疹に?」そのつらさ、放置は禁物です

ある日突然、体の片側にピリピリ・ズキズキとした痛みが走り、しばらくすると赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れる——それが帯状疱疹です。「疲れているだけかな」と思っていたら、気づいたときには重症化していた、というケースも少なくありません。

実は、帯状疱疹は80歳までに約3人に1人がかかると言われており(厚生労働省データより)、決して珍しい病気ではありません。四万十市でも、いわせ薬局にご来局されるお客様から「最近、帯状疱疹になった」「家族がかかった」というお話をよく伺います。この記事では、帯状疱疹の治療薬と予防接種について、薬剤師の視点からわかりやすくご説明します。

帯状疱疹はなぜ起きるの?原因と症状

帯状疱疹の原因は、子どものころに水ぼうそうにかかった際に体内に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)です。このウイルスは神経節に潜み、免疫力が低下したときに再び活性化して発症します。

帯状疱疹が起きやすい主な原因

  • 加齢による免疫力の低下(特に50歳以上から発症リスクが上昇)
  • 過労・睡眠不足・ストレスの蓄積
  • 糖尿病・がん・膠原病などの基礎疾患
  • ステロイドや免疫抑制剤の使用

見逃しやすい初期症状

  • 体の片側だけに感じるピリピリ・チクチクした痛み
  • 皮膚の違和感、かゆみ、熱感
  • 赤い発疹→水ぶくれへの変化(発症後2〜3日)
  • 発熱・倦怠感を伴うこともある

⚠️ 痛みが出てから72時間以内の治療開始が非常に重要です。早期に受診・投薬することで、症状の重症化や後遺症(帯状疱疹後神経痛)のリスクを下げることが期待できます。

帯状疱疹の治療薬について

帯状疱疹の治療には、医師が処方する抗ウイルス薬が使用されます。ドラッグストアで購入できるものではなく、必ず医療機関での診察・処方が必要です。

主な抗ウイルス薬の種類

  • アシクロビル(ゾビラックス®など):古くから使われている標準的な薬。1日5回服用が必要。
  • バラシクロビル(バルトレックス®など):アシクロビルの改良版。1日3回服用でOK。体内でアシクロビルに変換されて作用。
  • ファムシクロビル(ファムビル®など):1日3回服用。腎機能が低下している方にも使いやすい場合がある。

これらの薬はウイルスの増殖を抑える働きがあり、発症早期に服用するほど効果が期待できます。痛みが強い場合は、消炎鎮痛薬(NSAIDs)や神経障害性疼痛に使う薬が追加されることもあります。

薬剤師からのひとこと

いわせ薬局では、処方せんをお持ちいただいた際に「飲み忘れがないよう服用スケジュールを確認する」「腎機能に応じた用量調整の確認」など、丁寧にお伝えしています。高齢の方や腎臓の機能が気になる方は、ぜひ薬剤師にご相談ください。

帯状疱疹ワクチン(予防接種)で発症・重症化を防ごう

治療だけでなく、予防接種(ワクチン)によって帯状疱疹の発症リスクを下げたり、発症しても重症化を防いだりすることが期待できます。現在、日本では2種類のワクチンが利用可能です。

①乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン)

  • 接種回数:1回
  • 費用:比較的安価(約4,000〜8,000円程度)
  • 有効性:帯状疱疹の発症を約51%抑制、帯状疱疹後神経痛を約67%抑制(海外データ)
  • 注意点:免疫機能が低下している方は接種できない場合がある

②シングリックス®(不活化ワクチン/組換えサブユニットワクチン)

  • 接種回数:2回(2〜6か月の間隔をあけて)
  • 費用:1回あたり約22,000円前後(2回で約44,000円程度)
  • 有効性:50歳以上で約97%の予防効果、70歳以上でも約90%の高い有効性(臨床試験データより)
  • 注意点:接種部位の腫れや発熱などの副反応が生ワクチンより出やすい傾向がある

???? どちらのワクチンが自分に合っているかは、年齢・体の状態・費用などによって異なります。主治医や薬剤師にご相談のうえ選択されることをおすすめします。

四万十市の予防接種助成について

四万十市では、帯状疱疹ワクチンに対する助成制度が設けられている場合があります(時期により内容が変わる可能性があります)。最新情報は四万十市役所の公式サイト、またはいわせ薬局へお気軽にお問い合わせください。

いわせ薬局での相談事例

四万十市にお住まいの60代女性・Aさんは、「背中が2〜3日前からズキズキして、今日から赤い発疹が出てきた」とご来局されました。すぐに近隣の医療機関への受診をお勧めし、その後、抗ウイルス薬の処方せんをお持ちいただきました。

いわせ薬局では、服薬指導の際に「飲み始めが早ければ早いほど症状が和らぐ可能性が高い」「5〜7日間、飲み忘れずに続けることが大切」とお伝えしました。Aさんは「薬のことをしっかり説明してもらえて安心した」とおっしゃっていただきました。

また、70代男性・Bさんからは「帯状疱疹ワクチンを打ちたいけど、どっちがいいか迷っている」とご相談をいただきました。Bさんは糖尿病の持病があったため、かかりつけ医への確認をお勧めし、最終的にシングリックス®を選択。接種後の副反応への対応についてもアドバイスさせていただきました。

まとめ|帯状疱疹は「早期治療」と「予防接種」が鍵

  • 帯状疱疹は50歳以上の約3人に1人がかかる身近な病気
  • 発症したら72時間以内に抗ウイルス薬を開始することが重要
  • 予防接種で発症リスク・重症化リスクを大幅に下げることが期待できる
  • ワクチンは生ワクチンとシングリックス®の2種類。自分に合った選択を
  • 薬や予防接種について不安なことはいわせ薬局の薬剤師に相談

四万十市・いわせ薬局にご相談ください

帯状疱疹の薬について「飲み方がわからない」「副反応が心配」「ワクチンを検討している」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。いわせ薬局では、地域の皆さまの健康を薬剤師がしっかりサポートします。

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岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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