いわせ薬局

2026.07.09

冬の乾燥肌に悩む方へ|薬局薬剤師が教える保湿ケアの基本

冬の乾燥肌に悩む方へ|薬局薬剤師が教える保湿ケアの基本

「冬になると肌がカサカサして、かゆくてたまらない…」そのお悩み、よくわかります

冬の訪れとともに、こんなお悩みを抱えていませんか?

  • 肌がつっぱって粉をふいてしまう
  • 手や腕がかゆくて夜も眠れない
  • クリームを塗っても翌朝にはまたカサカサ
  • 何を使えばいいかわからず、ドラッグストアの前で迷ってしまう

四万十市でも冬場は空気が乾燥し、肌トラブルを抱えていわせ薬局にご相談にいらっしゃる方がぐっと増えます。この記事では、薬剤師の視点から冬の乾燥肌の原因と正しい保湿ケアの方法をわかりやすくお伝えします。

なぜ冬に乾燥肌は悪化するのか?その原因を知ろう

乾燥肌が悪化する背景には、いくつかの要因が重なっています。正しい対策をとるためにも、まず原因を理解しておきましょう。

① 空気の乾燥による水分蒸発

冬は湿度が大幅に低下します。環境省の情報でも、快適な室内湿度は40〜60%とされていますが、暖房を使うと室内湿度が20〜30%台まで下がることも珍しくありません。肌の表面から水分がどんどん蒸発してしまいます。

② 皮脂分泌の低下

気温が下がると皮脂腺の働きが弱まり、肌を守る皮脂膜が薄くなります。皮脂膜は肌の水分を閉じ込めるバリアの役割を果たすため、これが減ると乾燥が進みやすくなります。

③ 熱いお風呂・長湯の習慣

寒い季節は熱いお湯に長く浸かりたくなりますが、高温のお湯は皮脂をごっそり洗い流してしまうため、乾燥肌の大きな原因になります。

④ 加齢による肌のバリア機能低下

年齢を重ねるとセラミドや天然保湿因子(NMF)の産生が低下し、肌のバリア機能が弱まります。40代以降の方は特にこの点に注意が必要です。

薬剤師が教える!正しい保湿ケアの3ステップ

乾燥肌対策の基本は「塗り方」と「成分選び」の両方が大切です。

ステップ1:洗いすぎない・温度に気をつける

  • お風呂の温度は38〜40℃のぬるめに設定する
  • 洗浄力が強すぎるボディソープは避け、低刺激・保湿成分配合のものを選ぶ
  • タオルで強くこすらず、やさしく押さえるように水分を拭き取る

ステップ2:入浴後5〜10分以内に保湿剤を塗る

肌がまだ潤っているうちに保湿剤を塗ることが重要です。時間が経つほど水分が蒸発してしまうため、入浴後すぐのケアが効果を高めるポイントです。

ステップ3:保湿成分で目的に応じて選ぶ

ドラッグストアや薬局で販売されている保湿剤には主に3種類の成分があります。

  • ヒアルロン酸・グリセリン(湿潤剤):水分を引き寄せて肌に与える
  • セラミド(バリア成分):肌のバリア機能を補い、水分の蒸発を防ぐ
  • ワセリン・スクワラン(閉塞剤):油膜を張って水分の蒸発をブロックする

乾燥がひどい方にはセラミド+ワセリンの組み合わせが特におすすめです。薬局で市販されている「ヒルドイド類似処方」のクリームや「セタフィル」「ニベア」なども有効な選択肢です。ただし、症状や肌質によって合う製品は異なりますので、ぜひ薬剤師にご相談ください。

いわせ薬局での相談事例

四万十市にあるいわせ薬局には、乾燥肌についてさまざまなご相談が寄せられます。

たとえば、70代の女性のお客様が「手の甲が冬になると割れて血が出るほどひどくなる」とご相談にいらっしゃいました。話をお聞きすると、毎日熱いお湯で手を洗い、ハンドクリームは日中ほとんど塗っていないとのことでした。そこでぬるめのお湯を使うこと・食事のたびに保湿クリームを塗り直す習慣をご提案し、ワセリン配合のハンドクリームをおすすめしました。その後、「ずいぶん楽になった」と喜んでいただけました。

また、小学生のお子さんをお持ちの保護者の方から「子どもの腕がかゆくて引っ掻いてしまう」とご相談いただいたケースでは、お子さんの肌に合った低刺激の保湿ローションをご紹介するとともに、症状が続く場合は皮膚科への受診もご案内しました。市販薬でも対応できるケースと、医療機関への相談が必要なケースを見極めるのも薬剤師の大切な役割です。

こんな症状は皮膚科・薬剤師への相談を

  • 保湿ケアをしても2週間以上改善しない
  • かきむしって皮膚が傷ついている・ジュクジュクしている
  • 全身に赤みやぶつぶつが広がっている
  • 夜もかゆくて眠れないほど症状が強い

これらに当てはまる場合は、アトピー性皮膚炎や他の皮膚疾患の可能性もあります。自己判断せず、早めに医療機関または薬局でご相談ください。

まとめ:乾燥肌対策は「予防」と「正しいケア」が大切

  • 冬の乾燥肌は空気の乾燥・皮脂の減少・入浴習慣などが原因
  • 入浴後すぐの保湿が最も効果的
  • セラミドやワセリンなど肌に合った成分を選ぶことが重要
  • 症状が強い場合は薬剤師・皮膚科に相談を

毎年冬になると乾燥肌に悩まされている方は、ぜひ一度いわせ薬局にご相談ください。お一人おおひとりの肌状態やライフスタイルに合わせて、最適な保湿ケアをご提案いたします。

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岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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