いわせ薬局

2026.07.11

防災リュックに入れるべき常備薬リスト|薬剤師が解説

防災リュックに入れるべき常備薬リスト|薬剤師が解説

「もしも」の備え、常備薬は足りていますか?

南海トラフ巨大地震の発生リスクが指摘されている高知県。四万十市にお住まいの皆さんの中には、「防災リュックは用意したけど、薬のことまで考えていなかった…」という方も多いのではないでしょうか。

災害時は薬局やドラッグストアが閉まってしまい、必要な薬をすぐに手に入れられない状況が続くことがあります。いわせ薬局には、「避難所でいつもの薬がなくて困った」「持病の薬を切らしてしまった」というご相談が、過去の台風や水害の後にも多数寄せられてきました。備えあれば憂いなし。薬剤師の視点から、防災リュックに入れておきたい常備薬と選び方のポイントをわかりやすくお伝えします。

防災リュックに入れるべき常備薬リスト

市販薬(OTC医薬品)の中から、災害時に役立つ可能性が高いものを薬効別にまとめました。

① 痛み・発熱に備える薬

  • 解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン製剤など):頭痛・発熱・筋肉痛に幅広く使えます。避難生活の疲労や体調不良時に活躍が期待できます。
  • ※ 胃への負担が比較的少ないアセトアミノフェン系が使いやすいとされています。

② お腹のトラブルに備える薬

  • 整腸薬:避難生活では食事内容の変化やストレスから腸内環境が乱れやすくなります。乳酸菌・ビフィズス菌配合のものがおすすめです。
  • 下痢止め薬(ロペラミド系など):水様性の下痢が続く場合に使用します。ただし、細菌性の食中毒が疑われる場合は使用を避けることが重要です。薬剤師にご相談ください。
  • 便秘薬:慣れない環境や食事の変化による便秘対策に。刺激性下剤よりも、酸化マグネシウム系など比較的マイルドなものが使いやすい場合があります。

③ 傷・皮膚トラブルに備える薬

  • 消毒薬(ポビドンヨード系やベンザルコニウム塩化物):傷口の感染予防に。携帯しやすいスプレータイプも便利です。
  • 抗菌軟膏(バシトラシン系など):小さな傷や擦り傷の感染リスクを下げる可能性があります。
  • 絆創膏・滅菌ガーゼ・包帯:薬だけでなく処置用品もセットで準備しましょう。

④ アレルギー・かゆみに備える薬

  • 抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミン系など):虫刺され・じんましん・アレルギー性鼻炎など幅広いシーンで活用が期待できます。眠気が出やすいものと出にくいものがあるため、用途に応じて選びましょう。
  • かゆみ止めクリーム:外用の抗ヒスタミン薬配合クリームが便利です。

⑤ その他あると安心な薬・衛生用品

  • 酔い止め薬:避難時の車移動や船での移動に備えて。
  • 経口補水液・OS-1:脱水症状の予防・改善が期待できます。パウダータイプは軽量でリュックに最適。
  • 体温計・血圧計(小型のもの):持病がある方は特に重要です。

薬剤師からの大切なアドバイス

持病の薬(処方薬)は必ず余裕を持って準備を

高血圧・糖尿病・てんかん・精神疾患など、毎日欠かさず服用している処方薬は命に関わる場合があります。かかりつけの医師や薬剤師に相談して、少なくとも7日分〜2週間分の予備薬を確保しておくことが推奨されています(内閣府・防災白書でも推奨事項として紹介されています)。

お薬手帳は必ずリュックに入れておこう

災害時に別の医療機関や薬局を受診した際、お薬手帳があれば服用中の薬の情報をスムーズに伝えることができます。スマートフォンのアプリ版お薬手帳も活用の選択肢として有効です。いわせ薬局でも電子お薬手帳のご案内をしております。

薬の保管方法に注意

  • 直射日光・高温多湿を避けて保管(車内への長期放置は変質のリスクがあります)
  • 定期的に使用期限を確認し、期限が近づいたものはローリングストックで使い切る
  • チャック付きのジップロックに薬効別に分類して収納すると取り出しやすい

いわせ薬局での相談事例

四万十市内にお住まいのAさん(60代・女性)は、台風による大雨で自宅が浸水し、数日間避難所生活を送った経験をお持ちです。「血圧の薬を自宅に置いてきてしまい、頭痛と不安で眠れない夜が続きました」と振り返ります。

その後、いわせ薬局にご来局いただき、防災用のお薬リスト作りをご一緒にしました。処方医との連携で少し多めに薬を用意する方法をご提案し、お薬手帳のアプリ登録もサポート。現在は「いつでも逃げられる準備ができた」と安心していただいています。

このように、薬の備えは「何を買えばいいかわからない」という方でも、薬剤師に相談することで一人ひとりに合ったリスト作りが可能です。

まとめ:防災の備えに「薬」を忘れずに

  • 防災リュックには解熱鎮痛薬・整腸薬・消毒薬・抗ヒスタミン薬などを基本セットとして準備しましょう
  • 持病がある方は処方薬の予備確保とお薬手帳の携帯が最優先
  • 薬の使用期限を定期的に見直し、ローリングストックで無駄なく管理
  • 不安なことは薬剤師に気軽に相談するのが一番の近道

「南海トラフへの備えをしっかりしておきたい」「自分の家族に合った常備薬リストが知りたい」という方は、ぜひいわせ薬局にご相談ください。四万十市の地域の皆さんの安心・安全を、薬剤師として全力でサポートします。

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処方せんの事前送信や、防災に関するお薬のご相談は、LINEからお気軽にどうぞ。待ち時間の短縮にもつながります。

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もちろん、店頭でのご相談も大歓迎です。四万十市でお薬のことなら、いわせ薬局へお気軽にお立ち寄りください。スタッフ一同、皆さまのご来局をお待ちしております。

岩瀬裕紀 薬剤師

この記事を書いた人

岩瀬 裕紀(いわせ ひろき)

薬剤師 / 株式会社みのり 代表取締役

高知県四万十市右山天神町で「いわせ薬局」を運営しています。地域の皆様から日々いただくお薬や健康のご相談をもとに、薬剤師の視点でわかりやすく情報を発信しています。土曜営業・LINE処方せん受付・駐車場5台無料で、市内全域からのご来局をお待ちしております。

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